Monday, July 23, 2018 10:44 AM

ロシア側、衛星電話没収 北方領土空路墓参団が帰着

 北方領土の空路墓参で国後、択捉両島を訪れた元島民ら計70人が23日、チャーター機で北海道・中標津空港に戻った。22日に現地入りして計3カ所で慰霊式を行った。入域手続きの際、ロシア当局が日本政府関係者らの衛星携帯電話を没収するトラブルがあった。菅義偉官房長官は23日の記者会見で「誠に遺憾だ」とし、ロシア側に抗議したことを明らかにした。

 外務省によると、22日に国後島の空港で入域手続きを行った際に、政府関係者、同行メディアの電話計6台を没収された。23日の出域の際にも返還されず、外務省は「日本の法的立場と相いれない」として返還を求めている。

 ロシア通信によると、極東税関の当局者は23日「日本人がロシア通信監督庁の許可なしに電話を持ち込んだ」と述べ、国内法を適用して電話を押収したと明らかにした。(共同)