Friday, July 27, 2018 11:16 AM

クルド人勢力が政権と協議 シリア、背景に対米不信か

 シリア北東部を実効支配する少数民族クルド人勢力の代表団が、アサド政権高官との協議のため首都ダマスカス入りしたことが27日、分かった。クルド人当局者が明らかにした。米軍に協力し、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦で主軸を担ったクルド人勢力の首都公式訪問は初めて。

 クルド側は北東部の自治恒久化を求めている。トランプ米大統領が早期の米軍シリア撤収に言及するなど、米政府の外交方針が不透明なことを背景に、アサド政権との直接交渉に踏み切ったとみられる。

 フランス公共ラジオによると、クルド人勢力を代表する「シリア民主評議会」のダラア共同代表は「シリア北部の決着に向けて取り組んでいる」と述べた。(共同)