Friday, July 27, 2018 11:17 AM

多国間貿易の危機を強調 BRICS首脳会議閉幕

 南アフリカの最大都市ヨハネスブルクで開かれていたブラジル、ロシア、インド、中国、南アの新興5カ国(BRICS)首脳会議は27日、2日間の日程を終えて閉幕した。

 首脳会議は26日採択した宣言で、多国間貿易が「かつてない危機に直面している」との内容を強調。一方で、米国との貿易戦争を繰り広げている中国と、他の参加国の対米姿勢には温度差があり、「保護主義」という文言を盛り込むのは見送られた。

 新華社電によると、中国の習近平国家主席は26日、インドのモディ首相やロシアのプーチン大統領と会談。モディ氏との会談で習氏は「ともに多国間主義の旗を掲げ、経済のグローバル化を主張しよう」と述べ、多角的な貿易体制の重要性を強調した。(共同)