Thursday, August 02, 2018 12:09 PM

北朝鮮外相「終戦」訴え 制裁緩和へ積極外交

 北朝鮮の李容浩外相が3日、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議出席のためシンガポール入りする。ASEAN各国との外相会談も調整。非核化を進めるには朝鮮戦争(1950〜53年)の終戦宣言が不可欠だとの立場を宣伝し、積極外交で制裁緩和につなげる思惑がありそうだ。

 金正恩朝鮮労働党委員長は6月にシンガポールで開かれた史上初の米朝首脳会談で非核化を約束したが、その後の米朝交渉は難航。李氏がポンペオ米国務長官や河野太郎外相との会談に応じるか注目される。

 北朝鮮はポンペオ氏が7月に訪朝した直後、米側が「強盗さながらの非核化要求を持ち出した」(外務省報道官)と非難。終戦宣言が信頼醸成と朝鮮半島の平和体制構築への「最初の工程」だとの主張を強めている。(共同)