Friday, August 03, 2018 10:58 AM

メディア攻撃の中止要請 国連報告者、米政権を非難

 言論と表現の自由に関する国連の特別報告者デービッド・ケイ氏は2日、トランプ大統領のメディア攻撃について「政府監視などメディアの役割の弱体化を狙ったものだ」と非難、中止を強く要請する声明を発表した。米州人権委員会のランサ特別報告者との連名。

 声明はトランプ氏のメディア攻撃は戦略的で、報道の信頼性を失わせるもくろみがあると指摘。メディアに「米国民の敵」「フェイクニュース」などのレッテルを貼って攻撃するのは、報道の自由と国際人権法を尊重する政府の義務に逆行していると強調した。個々のジャーナリストへの暴力を誘発するリスクも高めているとした。

 さらに米司法省などに対し、メディアの情報源や告発者を突き止めようとジャーナリストへの訴追などの措置を取らないよう求めた。(共同)