Monday, August 06, 2018 10:40 AM

サマータイム導入可否検討 五輪暑さ対策で政府、与党

 政府、与党は、2020年の東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として、国全体の時間を夏の間だけ早めるサマータイム(夏時間)の導入の可否について検討に入った。今夏の日本列島が酷暑に見舞われている状況を踏まえ、マラソンや競歩といった屋外競技の選手の体調に配慮するのが狙い。ただ政府、与党内には国民生活が混乱しかねないとの懸念もあり、実現するかは見通せない。関係者が6日、明らかにした。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が先月27日、安倍晋三首相を官邸に訪ね、導入を要請していた。

 関係者によると、20年7月24日に開幕する東京五輪に合わせた時限措置として、夏季限定で日本標準時間を現在より2時間早める案が浮上している。これにより男女マラソンで午前7時に設定しているスタート時間を、実質的に午前5時へ前倒しすることが可能になる。組織委内には、暑さ対策の切り札として期待がある。(共同)