Monday, August 06, 2018 10:41 AM

米朝「絶望状態ではない」 北朝鮮紙、制裁維持は非難

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は6日掲載の論評で、米政府が北朝鮮の非核化が先決だとして経済制裁を維持していることを非難した。一方、トランプ大統領については6月の米朝首脳会談で歴史的な一歩を踏み出したと評価し、米朝関係は「絶望状態とは言えない」とも指摘した。

 論評は、北朝鮮が核実験場廃棄や米兵遺骨の返還など誠意を見せているのに、米側は口ばかりで関係改善に向けて何も実行していないと批判。北朝鮮は「核強国」になったと主張する一方、核実験や弾道ミサイル発射を全面中止した以上、国連安全保障理事会決議に基づく制裁措置は解除されて当然だと要求した。

 米国務省などがトランプ氏の決断にそぐわず「制裁圧力戦略」にすがっていると批判。同時に、こうした展開は予想の範囲内だとし「一時的な難関は共同の目標に向かう過程での紆余曲折だ」と述べ、米政府の政策変更を促した。(共同)