Thursday, August 16, 2018 10:47 AM

レノボとヒアが提携〜自動運転車の技術開発で

 モビリティ技術会社レノボ・モーターズ(Renovo Motors、カリフォルニア州)とデジタル地図・位置情報サービス大手ヒア・テクノロジーズ(HERE Technologies、オランダ)は、未来の自動輸送システムでは最高の技術を結集して継ぎ目なく機能するオープンな体系が核になるという見方を共有し、自動運転車向けのオープン・インターフェイス開発で提携した。

 グリーン・カー・コングレスによると、第1段階では、多数の自動運転車が高精細デジタル地図を「自己修復」する過程で集めたセンサー経由のデータを最大限に活用するための新しい技術インターフェイスの開発に取り組む。このインターフェースはレノボの自動運転車向けオペレーティング・システム「AWare(アウェア)」の搭載車両向けで、ヒアが自動運転車向けに提供する「HDライブ・マップ」のようなサービスの更新に使えるデータを提供できるようにする。

 HDライブ・マップは、さまざまな種類のセンサー・データを使って社会の物理的変化を識別し、道路網全体を対象とする高精度の継続的に更新される地図を提供する技術。これを搭載した自動運転車は現在地を正確に把握し、前方に何があるか、さまざまな状況でどう対応すべきかを正しく認識できる。

 ヒアは、アウディ、BMW、ボッシュ、コンチネンタル、ダイムラー、インテル、パイオニアが支援する非上場企業で、今回の提携でレノボは自動車業界で最大規模の技術体系に加わることになる。AWareは、すでにロボットタクシーの実用化を目指す新興企業ボヤージ・オート(Voyage Auto、カリフォルニア州)などの自動運転車に搭載されており、急拡大中のその技術体系にはサムスン、ベライゾン、ベロダイン・ライダー、パーソンズ、インリクス、アルグス・サイバー・セキュリティ、アフェクティバ、ファントム・オート、メタモト、アンダスタンド.ai(Understand.ai)、NIRAダイナミクス、ベストマイルが含まれている。

http://www.greencarcongress.com/2018/08/20180807-renovo.html