Wednesday, August 24, 2016 9:51 AM

南部の豪雨、コメ収穫に影響か〜洪水で墓地のひつぎも流出

 記録的な豪雨に見舞われたルイジアナやアーカンソーなど南部州で、コメの収穫への影響が懸念されている。

 CBSニュースによると、ルイジアナでは今月中旬に大雨が降り始める前に収穫がかなり進んでいたが、アーカンソーでは収穫が始まったばかりだった。農地が水没した農家は残りの収穫を断念しなければならない可能性があり、収穫した分の価格は高くなる見通し。ただ、食用のコメおよびビールやシリアルの材料として使われるコメの消費者物価が上がるほどではないと見られている。

 アーカンソーは米国のコメ生産の半分、ルイジアナは約15%を担っており、農家は悪天候が続いて残った稲を収穫できない事態や、メキシコ湾周辺へのハリケーン襲来で問題が悪化する事態を懸念している。

 今回の大雨はハリケーンや名前が付くほどの暴風ではなかったため世間の注目は低かったが、ルイジアナ南部では大雨による洪水で少なくとも13人が死亡したほか、家屋6万棟に被害があり、すでに10万2000人の被災者が連邦の支援を申請している。

 先週末に水は引き始めたが、家屋は泥まみれでカビの問題などが懸念される。またルイジアナでは、墓地に埋葬されていたひつぎが流されるという事態も発生。7郡で15カ所以上の墓地でこうした問題が起きており、ひつぎが墓地近くの民家の裏庭まで流された例もあった。