Thursday, August 23, 2018 10:39 AM

作業員にプルトニウム付着 あごに5ベクレル、健康影響なし

 日本原子力研究開発機構の核燃料サイクル工学研究所(茨城県東海村)で6日、作業員1人にプルトニウムが付着する汚染事故があったことが23日、原子力規制委員会などへの取材で分かった。汚染検査でプルトニウムが作業員のあごから5ベクレル、作業着のひざから33ベクレルそれぞれ検出された。既に除染し、健康に影響はないという。内部被ばくもなかったとしている。

 機構を巡っては、昨年6月にも大洗研究所(茨城県大洗町、旧大洗研究開発センター)でも作業員5人が内部被ばくした事故が発生しており、管理体制の不備が厳しく問われそうだ。

 事故があったのは、研究炉などで使うウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を製造していた「プルトニウム燃料第二開発室」の作業室。作業員は半面マスクのほか、被ばく防止のため鉛製のエプロンを着用し、放射性物質を密閉された状態で取り扱う「グローブボックス」と呼ばれる設備を使って作業した。(共同)