Monday, August 27, 2018 10:38 AM

軍高官の捜査と訴追求める ロヒンギャ迫害で国連委

 ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャ迫害に関し国連人権理事会が設置した国際調査団は27日、迫害行為へのミャンマー国軍の関与は明白だとして、ミン・アウン・フライン国軍総司令官ら軍高官らへの捜査と訴追を求める報告書を公表した。人道犯罪などで訴追権限を持つ国際刑事裁判所(ICC)に問題を付託するように要請した。

 またアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が迫害を防ぐために「自身の地位と道徳的権威を用いなかった」と非難した。

 報告書はロヒンギャとミャンマー北部の少数民族に対し、国軍と治安部隊が殺害や投獄、拷問など「国際法上の重大な犯罪行為を繰り返し行った」と指摘。治安上の必要性は認められず、特にミン・アウン・フライン氏と司令官5人を名指しで訴追対象として挙げた。(共同)