Tuesday, September 04, 2018 11:29 AM

独東部で極右デモ活発化 反人種差別コンサートも

 ドイツ東部ケムニッツで8月下旬、中東出身の男2人がドイツ国籍の男性を刺殺する事件があり、移民排斥を唱える極右勢力のデモが活発化している。これに対し今月3日、反人種差別を訴える大規模なコンサートも開かれた。極右と左派が衝突し18人が負傷する騒ぎも発生、メルケル政権は沈静化に躍起になっている。

 捜査当局によると、刺殺事件は8月26日未明に発生。口論の末に男性を刺殺したとして、間もなくイラク人とシリア人の20代の男2人が拘束された。同日午後には極右勢力がデモ行進し、外国人を襲撃したり警官に瓶を投げ付けたりした。

 その後もデモが散発的に続く中、イラク人の男が当局の不手際で強制送還を免れていたことが報道で判明。大量の難民や移民を受け入れたことで当局が機能不全に陥っている実態が浮き彫りになり、メルケル政権に対する責任論が強まった。(共同)