Monday, September 10, 2018 10:29 AM

制裁下で領土譲歩余地なし 安倍政権との関係改善重視

 ロシアのプーチン政権は、欧米の厳しい経済制裁を受けている状況の中、北方領土問題で日本に大幅譲歩する余地はないのが実情だ。しかし、欧米と一線を画してプーチン大統領と首脳会談を繰り返し、ロシア重視の姿勢を貫く安倍晋三首相が政権を担う間に、両国関係を進展させる必要性を認識し、来年の日本訪問を受け入れたとみられる。

 安倍、プーチン両氏の下で今後、北方四島での共同経済活動の実現など具体的成果をどれだけ得られるかが焦点となる。

 プーチン氏は10日の安倍首相との会談後の共同記者発表で「重要なパートナー」である日本との関係が「飛躍的に発展している」と満足を表明した。(共同)