Thursday, September 13, 2018 10:38 AM

米、電子たばこ対策強化 未成年への広がり懸念

 米食品医薬品局(FDA)は12日、10代の若者の間に電子たばこの使用が広がっているとして、主要な製造企業5社に対し、60日以内に未成年者への販売削減策を報告するよう求めたほか、1300以上の小売業者に未成年に販売しないよう警告文を出した。

 電子たばこは、主にニコチンを含む液体から蒸気を発生させて吸う仕組み。さまざまな風味が付けられていて若者の興味を引きやすいとされる。2017年に200万人以上の若者が利用したとみられ、FDAは、ニコチン依存症になるのを避ける必要があると判断した。

 日本では、たばこの葉を加熱して蒸気を吸う加熱式たばこが広く販売されているが、ニコチンを含む電子たばこは販売が禁じられている。一方、ニコチンを含まない電子たばこは国内でも販売可能。厚生労働省研究班の調査では、中高生の間では加熱式たばこよりも電子たばこの方が広がっており、インターネットで入手できることが背景にあるとみられる。(共同)