Wednesday, September 19, 2018 11:26 AM

ロヒンギャ迫害で予備調査 国際刑事裁、人道犯罪視野

 ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャが迫害された問題で、国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)のベンスダ主任検察官は18日、予備調査の開始を発表した。民間人に対する組織的攻撃など「人道に対する罪」が犯された疑いを視野に入れている。結果次第で本格捜査へ向かう可能性があり、ミャンマー当局の反発は必至だ。

 ベンスダ氏は予備調査で「基本的権利の剥奪、殺人、性暴力、強制失踪、破壊、略奪」などの行為の結果、ロヒンギャが居住地を追われた疑いについて考慮するだろうと説明した。

 ミャンマーはICC加盟国ではないが、ICCは「今回の犯罪の一部は、加盟国バングラデシュで起きた」ため、管轄権があるとしている。(共同)