Friday, September 21, 2018 11:14 AM

「常識逸脱した偏見」 LGBT表現で新潮社

 新潮社は21日、性的少数者(LGBT)を巡る表現で批判を受けている月刊誌「新潮45」10月号の特集について「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられた」と、内容に問題があったことを認める佐藤隆信社長名の談話を発表した。謝罪の文言はなかった。

 談話では「言論の自由、表現の自由、意見の多様性、編集権の独立の重要性などを十分に認識し、尊重してまいりました」と出版社としてのスタンスを説明。「差別やマイノリティーの問題は文学でも大きなテーマ」とし、「今後とも、差別的な表現には十分に配慮する所存」とした。雑誌を回収するなど特別な措置は予定していないという。

 「新潮45」を巡っては8月号で、自民党の杉田水脈衆院議員が、LGBTを「子供を作らない、つまり『生産性』がない」などと表現し、批判が相次いだ。(共同)