Thursday, September 27, 2018 10:47 AM

トヨタ全店舗で全車販売 25年めど、30車種へ半減

 トヨタ自動車が国内に約5000あるトヨタブランドの全店舗で、全車種を取り扱う方向で検討していることが27日、分かった。2025年をめどに実施する。これまでは「トヨタ店」「カローラ店」など四つの販売系列で異なる車種を売ってきた。車種は現在の約60から約30へ半減させる。試乗車を活用したカーシェアリング事業にも本格参入する。

 日産自動車やホンダもかつては販売系列ごとに取り扱う車種が異なっていたが、効率化のため一本化。国内市場縮小やカーシェア普及といった環境の変化を踏まえ、トヨタも半世紀以上続けてきた販売体制を見直す。経営資源を電動化や「コネクテッドカー(つながる車)」など先進技術に投入する。

 トヨタ車の販売会社は全国に約280社あり、9割以上はトヨタの直営ではなく地場資本の企業だ。販売店網は維持し、カーシェアに加え高齢者の見守りサービス、物販など地域に密着した新事業進出を後押しする。(共同)