Friday, October 05, 2018 11:00 AM

中国は「借金漬け外交」 米副大統領、対抗策表明へ

 ペンス米副大統領は4日、ワシントンのシンクタンクで演説した。中国が影響力の拡大を狙ってアジアやアフリカ、欧州、南米の国々に対してインフラ投資で数千億ドル(数十兆円)もの融資を実施し、相手国を債務不履行に陥らせる「借金漬け外交」を展開していると批判。11月のアジア歴訪で新たな対抗策を表明する方針を明かした。

 中国が米国に対する世論工作を通して内政干渉をしているとも非難した。中国外務省の華春瑩副報道局長は5日、いわれない非難だとして「断固とした反対」を表明する談話を発表した。

 ペンス氏は4日の演説で、インド洋の島国スリランカの事例を挙げて「商業利用なのか疑わしい港湾建設を中国の国営企業にさせるために、巨額の債務を負った」と指摘。スリランカが返済に行き詰まると中国は港湾施設を引き渡すよう迫ったと非難し、間もなく中国海軍の前方展開基地になる可能性があると懸念を示した。(共同)