Friday, October 05, 2018 11:01 AM

鉄道ストップ作物枯れる 台風の塩害、深刻な影響

 9月30日から10月1日にかけて列島を縦断した台風24号が接近した静岡県や千葉県の沿岸部で、塩害が相次いだ。架線でショートが起きて電車が動かなくなり、農作物も深刻な被害を受けた。強風で吹き上げられた海水が架線や作物に付着、そのまま乾燥したことが原因だ。

 「塩害? 聞いたことない。台風が去ってから時間がたっているのに…」。北海道旅行に向かう途中、京成上野駅で足止めされた会社員服部綾奈さん(24)は困惑した表情を浮かべた。

 電線の塩害は、塩が電気を通しやすいことで起こる。絶縁部分が損傷した架線や送電設備に塩が固着すると、ショートが発生。出火につながる。(共同)