Wednesday, October 17, 2018 10:24 AM

スターリンの記憶とどめる モスクワで資料展開催

 ソ連指導者として君臨したスターリンに関する資料の展覧会がモスクワのロシア国立公文書館で開かれている。スターリン時代の記憶が薄れつつある中、公文書館の担当者は「功罪を含めて実像を知ることが重要だ」と話す。

 ロシア国内でのスターリンの評価は「多くの国民を粛清で殺した独裁者」と「対ドイツ戦争を勝利に導いた英雄」に割れている。欧米はその評価をロシア民主化の判断基準として注目してきた。

 9月21日の開会式にはロシアの人権擁護団体の関係者、ロシアや米国の研究者ら多数が訪れた。展示品の中には最近、機密が解除されたものもある。

 目玉の一つは、1943年に制定されたソ連国歌の歌詞にスターリンが深く関与していたことを示す資料。作詞家らが書いた歌詞に赤鉛筆で細かい修正を加えていた。(共同)