Wednesday, October 17, 2018 10:25 AM

中国のトキつがい佐渡に 11年ぶり提供、楼楼と関関

 中国から提供された国際保護鳥トキのつがいが17日、新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターに到着した。2羽は身体測定などの後、専用ケージに解放されて元気に歩き回った。これに先立ち経由地の成田空港で日中両政府の代表団が引き渡し式を行い、雄は「ロウロウ(楼楼)」、雌は「グワングワン(関関)」と名前を発表した。中国からの提供は2007年以来、約11年ぶり。

 環境省によると、2羽は中国陝西省で繁殖、飼育された2歳。センター内の野生復帰ステーションで過ごした後、飼育施設に移し、佐渡のトキと人工繁殖させて遺伝的に多様になるよう目指す。

 日本産のトキは03年に絶滅。中国産の個体を繁殖させ、佐渡で08年から放鳥し、野生下での個体数は推定約370羽に達した。ただ、いずれも中国から提供された5羽の子孫で、抵抗力の低下などが懸念されていた。(共同)