Friday, August 26, 2016 5:50 PM

利上げは「忍耐強く慎重に」 パウエルFRB理事

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル理事は26日、ブルームバーグテレビのインタビューで、利上げに「忍耐強い姿勢で取り組むことが可能だ」と述べ、金利引き上げを慌てる必要はないとの見方をあらためて示した。米国の物価上昇率は目標の2%を下回る水準で推移しており過熱状態にはないとしたほか、世界的な需要の弱含みで他国の中央銀行は金融緩和を強めており、FRBは忍耐強く、慎重な利上げを進めることが適切だとした。

 米経済は今年前半に減速したが、最近の経済指標は雇用改善を保ち、インフレ率を2%へと押し上げるのに十分な成長を維持することを示していると評価。緩やかな利上げが必要との自身の考え方に変わりはないとした上で「インフレ率が2%へと上昇し、雇用の引き締まりに向けて十分な成長が続くなら、その機を捉えて利上げするべきだ」と述べた。(共同)