Monday, October 22, 2018 10:12 AM

止まらぬ流出、高まる不信 各国当局は規制強化

 米IT大手による個人データの流出が止まらず利用者の不信感が高まっている。今回指導を受けたフェイスブック(FB)にとどまらず、グーグルでも情報流出の恐れが発覚したが、約半年間公表していなかった。各国当局は個人データの保護を重視する姿勢を示し、規制強化を進めている。

 政府の個人情報保護委員会は昨年5月に本格的に始動した。改正個人情報保護法の全面施行に伴い、各省庁に分散されていた監督権限が一元化。必要があれば企業に報告を求め、立ち入り検査もできる。

 欧州連合(EU)は今年5月、データ保護の徹底を求める一般データ保護規則(GDPR)を施行した。違反企業への制裁金は年間売上高の最大4%。欧州での対策が不十分とみなされれば、FBには多額の制裁金が科される可能性がある。(共同)