Tuesday, October 23, 2018 10:50 AM
免震・制振、川金も改ざん 26都道府県の93物件
東京証券取引所第2部上場で土木建築機材などを手掛ける川金ホールディングス(HD、埼玉県川口市)は23日、グループ企業が免震・制振装置の検査データを改ざんしていたと発表した。顧客との契約で決まった基準外の製品の数値を偽装し、学校や病院、自治体庁舎など26都道府県の計93件の建物に設置していた。全国の自治体やマンションの住民を不安に陥れている装置の不正がKYB以外に拡大した。
国土交通省は、メーカー88社を対象とする一斉調査の期限を年内から前倒しし、不正行為の有無を今週中に報告するよう各社に要請。川金HDのグループ企業には原因究明と再発防止策の報告を指示した。川金HDの鈴木信吉社長は国交省で記者会見し「深くおわび申し上げる」と陳謝し「装置のシェアは小さい」と説明した。
改ざんしたのは、川金HD傘下の油圧機器メーカーである光陽精機(茨城県筑西市)が製造し、川金コアテック(川口市)が2005年2月から18年9月までに出荷した装置。免震用は東京都と大阪府の4件、制振用は東京、大阪を含む26都道府県の89件に上る。(共同)
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