Wednesday, October 24, 2018 10:38 AM

防衛装備品1兆円節約を 財務省、国立大は成果重点

 財務省は24日、財政制度等審議会の分科会で防衛予算の改革案を示した。戦車や護衛艦など装備品の調達コストを厳しく管理し、今後5年間で現時点の見積もりよりも計1兆円超を節約するよう求めた。安倍政権下で年々膨らむ防衛費の扱いは2019年度予算編成の大きな焦点。今年末に策定する19〜23年度の「中期防衛力整備計画(中期防)」に、効率化の目標を明示したい考えだ。

 教育分野では国立大の基礎経費を賄う運営費交付金に関し、研究成果に応じた重点配分枠を大幅に増やすよう提案した。

 防衛装備品の「調達改革」の効果は現行の中期防で総額7000億円としていた。財務省は17、18年度は各2千億円の合理化を達成し、14〜18年度の累計では7700億円程度に上ったと分析。次期中期防は1兆円超を目指すべきだと判断した。(共同)