Wednesday, October 24, 2018 10:43 AM

世界で記者50人超が拘束 中東に集中、最多はシリア

 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」によると、世界の紛争地などで過激派組織や武装勢力に拘束されている報道関係者は昨年時点で、安田純平さん(44)を含め54人に上る。中東に集中しており、うち29人が内戦が続くシリアでとらわれの身となっている。

 サウジアラビアが軍事介入し、内戦が泥沼化しているイエメンでは12人。シリアと同様に「イスラム国」(IS)が勢力を拡大したイラクでも11人を数える。目的は身代金だったり、政治的な要求をその国の政府にのませるためだったりするという。

 シリアでは安田さんのほか、6人の外国人ジャーナリストが拘束されている。米国のフリージャーナリスト、オースティン・タイスさん(37)は2012年8月、首都ダマスカス郊外で拉致された。同9月に武装勢力に連行される様子を写した動画がインターネット上で公開されたのを最後に、消息は途絶えたままだ。(共同)