Monday, October 29, 2018 10:00 AM

国宝の柱に複数落書き 旧閑谷学校、岡山・備前

 岡山県教育委員会は29日、江戸時代に建てられた国の特別史跡、旧閑谷学校(同県備前市)で国宝の講堂の柱や板壁から、複数の落書きが見つかったと明らかにした。鋭利なもので削られており、修復は難しいという。県教委側は備前署に被害届を提出した。

 県教委によると、28日に職員が柱に「こくほう」(縦2センチ、横5.5センチ)、「ヒデキ」(縦4センチ、横1.5センチ)、「マユミ」(縦4センチ、横1.5センチ)との落書きを発見。29日にも別の柱や板壁に「ひでお ゆうこ」(縦10.5センチ、横12.5センチ)、「あゆみ ひでき」(縦6センチ、横10センチ)などの文字を確認した。

 一般見学者は講堂の室内に入れないが、廊下を歩いて見学できる。落書きが見つかったのは、いずれも廊下側だった。(共同)