Wednesday, October 31, 2018 10:48 AM

米出生地主義の廃止検討 移民対策でトランプ氏

 トランプ大統領は29日、両親が米国籍を持たなくても米国で出生した子どもに国籍を与える「出生地主義」制度の廃止を検討していると明らかにした。制度は合衆国憲法に根拠があるが、大統領令で廃止する意向を示している。実現すれば米移民政策の大転換となるが、違憲との声も出ている。

 米国の有力人権団体などは「憲法違反だ」と強く非難した。トランプ氏が強行すれば人権団体などが違憲として訴訟を起こし法廷闘争になる可能性が高い。

 ニュースサイトのアクシオスが30日、トランプ氏のインタビューを伝えた。トランプ政権は11月6日の中間選挙を直前に控え、不法移民対策で強硬姿勢をアピールし、保守層の取り込みを図る狙いとみられる。(共同)