Thursday, November 01, 2018 11:03 AM

河川の9割、微小プラ検出 都市近くに多い傾向

 北海道から沖縄の29河川の調査で、9割に当たる26河川から微小なマイクロプラスチックが検出されたとの結果を、東京理科大と愛媛大のチームが1日までにまとめた。住宅地や都市部の近くを流れる河川で多く見つかり、レジ袋や発泡スチロールの容器由来とみられるものが確認された。

 チームによると、これまで国内の河川の調査はあまり進んでおらず、片岡智哉・東京理科大助教(水工学)は「人の影響が大きい河川でマイクロプラスチック汚染が進んでいることが判明した。海に流れ込んで汚染が広がっていると考えられ、プラスチックごみの適正処理や削減が重要だ」と指摘した。

 チームは、2015〜18年、北海道から沖縄までの29河川の36地点で水を採取して調べ、26河川の31地点でマイクロプラスチックを検出した。(共同)