Tuesday, November 06, 2018 9:40 AM

トルコ外相が録音存在示唆 サウジ人記者殺害事件

 トルコのイスタンブールのサウジアラビア総領事館でサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が殺害された事件で、トルコのチャブシオール外相は6日、犯行時の録音などについて「人々が見たり、聞きたがったりしているあらゆる証拠がある」と述べ、存在を強く示唆した。東京都内で共同通信のインタビューに答えた。

 事件ではサウジの事実上の最高権力者、ムハンマド皇太子の関与が疑われている。チャブシオール氏は事件の際にトルコに入国した15人がサウジ政府の最高位の指示を受けて殺人を計画、実行したと強調。皇太子には触れなかったが、現時点で「サルマン国王を除き、誰も事件に関与していないとは言えない」と述べた。

 カショギ氏が殺害され、ばらばらに切断された証拠が多くあると語る一方、イスタンブールを訪れたサウジの検察幹部は遺体の行方や首謀者を明らかにしなかったと批判。「このままうやむやになると思ったら間違いだ。トルコは最後まで捜査を続ける」とサウジ側に真相解明を求めた。(共同)