Monday, November 26, 2018 9:29 AM

退任後報酬「会社と合意」 ゴーン前会長が書面作成

 金融商品取引法違反の疑いで逮捕された日産自動車の前代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が、有価証券報告書に記載せず、退任後に新たなポストを得て受け取ることにしていた年約10億円の報酬について、日産側が支給に同意したとする書面を作成していたことが26日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、書面はゴーン容疑者個人と、法人の代表者としてのゴーン容疑者との間で確認されたもので、側近の前代表取締役グレゴリー・ケリー容疑者(62)ら一部の幹部だけで共有されていたとみられる。東京地検特捜部は既に書面を入手し、作成の経緯を調べている。

 ゴーン容疑者の退任後の報酬を記載しないことについて、ケリー容疑者が「法的に問題ない」とする外部の専門家の意見書を作成していたことも判明した。(共同)