Tuesday, November 27, 2018 9:51 AM

大雨防災情報5段階に 切迫度、理解しやすく

 政府の中央防災会議は27日の作業部会で、大雨の際に国や自治体が出す防災気象情報について、住民が切迫度を理解しやすいよう警戒レベルに応じて5段階に区分する案を公表した。西日本豪雨で自治体が避難勧告・指示を出しながらも危険性が十分伝わらず、浸水や土砂災害から逃げ遅れて犠牲者が出たケースの再発を防ぐのが狙い。詳細を詰め、来月の次回会合で取りまとめる報告書に盛り込む。

 防災気象情報では、気象庁が雨量に基づき注意報や警報などを発表し、それを踏まえて市町村が避難準備や勧告、指示を発令する。他にも土砂災害や河川の水位に関する情報がある。

 作業部会は報告書案で、西日本豪雨の被災自治体や避難誘導に当たった関係者への聞き取り調査を踏まえ、防災気象情報の現状を「多様かつ難解で、住民が理解できない状況になっている」とし、改善を求めた。(共同)