Friday, November 30, 2018 9:07 AM

ルースに最高位の勲章 大谷の二刀流で再注目

 大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が投打の「二刀流」に挑んだことで再注目されたベーブ・ルースが米国で文民最高位の勲章「大統領自由勲章」をこのほど受章した。親族やファンは喜ぶ一方で、1948年に亡くなった伝説の名手の叙勲まで時間がかかり過ぎたと疑問の声も出ている。

 ワシントン・ポスト紙によると、孫のトム・スティーブンズさんは「ようやく認められたことは素晴らしいが、何でこんなにかかったのか」と首をひねる。トランプ大統領も「もっと前に受章すべきだった」と述べた。

 球界ではルースとともに34年に日米野球で来日した際にスパイ活動をしたとされるモー・バーグのほか、ジョー・ディマジオ、ジャッキー・ロビンソンらが受章者に名を連ねていた。

 ルースは14〜35年にレッドソックス、ヤンキースなどでプレーして通算714本塁打を誇っただけでなく、主にキャリア前半に投手でも活躍した。大恐慌の時代に国民的娯楽の野球を通じて米国を沸かせた。(共同)