Wednesday, December 12, 2018 10:07 AM

華為副会長の保釈決定 中国、カナダ元外交官拘束

 カナダ西部バンクーバーの裁判所は11日、米当局の要請に応じてカナダ当局が拘束した中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者(CFO)、孟晩舟容疑者(46)の保釈を認める決定をした。中国メディアによると、孟容疑者は通信アプリを通じて「既に家族の元に戻った」とコメントした。

 ロイター通信は11日、カナダの元外交官マイケル・コブリグ氏が中国で拘束されたと報じた。中国の王毅国務委員兼外相は孟容疑者の拘束を「座視しない」と対抗措置を示唆しており、保釈決定はコブリグ氏が拘束されたと報じられた直後の判断になった。

 トランプ大統領はロイターとのインタビューに「国にとって良いのなら私はやる」と述べ、米国の安全保障や中国との貿易協議に資するのであれば、関連会社を通じた取引で対イラン経済制裁に違反したとされる孟容疑者の捜査に手心を加える用意があるとの考えを示した。硬軟交え中国を揺さぶり、米中が対立する通商協議で譲歩を迫る狙いだ。(共同)