Monday, December 17, 2018 9:19 AM

防衛大綱きょう閣議決定 陸海空領域またぎ対処

 政府は、新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」と具体的な装備調達を示す次期中期防衛力整備計画(中期防)を18日に閣議決定する。従来の陸海空の領域に、宇宙、サイバーといった「新たな領域」をまたいで一体的、同時対処を可能とする「多次元統合防衛力」を大綱の基本概念に掲げた。中期防では2019年度から5年間の防衛予算の総額を過去最大の27兆円超とする。防衛費拡大への懸念も強まりそうだ。

 大綱の見直しは13年以来。通例10年程度を見越して策定するとされ、安全保障環境の変化を理由に今回、前倒しする形で見直した。5年前に初めて策定した外交・安保の包括的な指針である「国家安全保障戦略」を踏まえた。安保戦略自体は今回、改定されていない。

 大綱では、憲法上保有が許されない「攻撃型空母」に当たるとの批判もある中で、護衛艦「いずも」改修による事実上の空母化を進める方針を打ち出す。(共同)