Tuesday, December 18, 2018 9:04 AM
高額装備品、内部でも疑問 膨張続けるFMS調達
政府は新たな「防衛計画の大綱」で初めて、米国から防衛装備品を購入する際に利用する「対外有償軍事援助(FMS)」に言及、効率的な取得を進めると明記した。だが、実際には弾道ミサイル防衛システムや最新鋭戦闘機など高額装備品を次々と取得する予定で、FMSによる調達額は膨張するばかりだ。自衛隊員からも「国民の理解が得られるのか」と疑問の声が上がっている。
FMSは、米国が示した納期や見積価格を基に代金を先に決め、納品後に実際かかった費用を精算する仕組み。契約途中で米企業の都合で費用が跳ね上がったり、一方的な納入遅れが発生したりと米側に有利な制度との批判が根強い。
FMSによる装備品調達額は、2014年度まで2000億円に満たなかったが、15年度以降は4000億円規模に拡大。19年度予算の概算要求では6917億円(契約ベース)で過去最大となり、右肩上がりの防衛費を押し上げる主因となっている。(共同)
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