Wednesday, January 09, 2019 10:01 AM

EU大使館を一方的格下げ トランプ政権、嫌悪感示す

 欧州連合(EU)の大使館に当たる首都ワシントンのEU代表部が昨年、米政権により、各国の大使館と同等の地位から通常の国際機関の代表部並みに通知なしに格下げされていたことが分かった。EU欧州委員会が8日明らかにした。

 加盟国との2国間の通商交渉を認めず、米国に巨額の貿易赤字をもたらすEUへの嫌悪感を隠さないトランプ大統領の意向が背景にあるのは確実。EU側には不快感が渦巻いているが、対米関係を考慮すると対抗措置を取るのは困難とされる。

 欧州委の外交担当報道官は記者会見で格下げを認めた上で「どういうことなのか米政権の関係当局と協議中」と述べた。詳細は話さなかった。(共同)