Thursday, January 17, 2019 8:42 AM

後部座席からスマホで運転〜ヴィオニアが試験車両を公開

 自動車安全システム大手オートリブ(Autoliv)からスピンオフしたアクティブ・セーフティ・システム(予防安全機能)開発のヴィオニア(Veoneer、スウェーデン)は、ラスベガスで開かれた国際家電見本市CESで、後部座席など車内のどこからでもスマートフォンを使って運転できる自動運転試験車両「ラーニング・インテリジェント・ビークル」(LIV)を公開した。

 オートモーティブ・ニュースによると、LIVはスマホの画面に表示される2つの緑色の円を使って運転でき、左の円で速度、右でステアリングを操作する。LIVにはこのほか、ドライバーの好みに応じてすべての設定が調整される顔認識システムなどさまざまな先進システムが搭載されている。

 「オートノマス・バレーパーキング」と呼ばれるシステムを使った自動駐車も可能で、同システムではヴィオニアのハードウェアと、ボルボ・カーズとオートリブの合弁事業ゼニュイティ(Zenuity)のソフトウェアが使われている。

 両社は最終的に、ドライバーを店の近くで降ろすと車が自分で移動しながらスペースを見つけて駐車し、帰りは車が店の出口まで来てドライバーを迎えられるシステムを目指している。まだ顧客はいないが、見つかれば2〜3年で生産準備が整うという。

https://www.autonews.com/ces/veoneer-tech-allows-back-seat-drivers-steer-car