Monday, January 28, 2019 9:16 AM

首相、統計不正を陳謝 10月の消費増税明言

 第198通常国会が28日召集され、安倍晋三首相は衆参両院の本会議で施政方針演説を行った。厚生労働省による毎月勤労統計の不正調査問題を「国民の皆さまにおわび申し上げる」と陳謝。消費税率10%への引き上げを10月に断行する方針を明言し、全世代型社会保障制度を実現するため「安定的な財源がどうしても必要だ」と、国民に理解と協力を求めた。1956年の日ソ共同宣言に基づくロシアとの平和条約締結交渉を「加速していく」と意欲を示した。

 29日には参院本会議で首相と全閣僚が出席して2017年度決算の質疑があり、国会論戦が始まる。夏の参院選をにらみ、与野党が攻防を繰り広げる。

 12年の第2次安倍政権発足後、施政方針演説は7回目。首相は軽減税率やポイント還元といった消費税増税に伴う景気対策や負担抑制策を前面に掲げた。野党は統計不正を徹底追及する構えだ。(共同)