Wednesday, January 30, 2019 9:40 AM

中露にらみ防衛で対日協力 米、北朝鮮の脅威は低減

 米政府が日本政府への地上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の売却を29日に承認した。非核化を巡る米朝交渉によって北朝鮮のミサイル発射の可能性が低減したとの見方を強める一方、中国、ロシアのミサイル開発をにらみ、日本のミサイル防衛体制の強化に協力する方針だ。

 今回の売却承認に関し、米政府は「地域の軍事バランスを変えるものではない」と説明した。ただ今月17日に発表したミサイル防衛強化のための新戦略「ミサイル防衛の見直し」では中露の新型ミサイル開発を「新たな脅威」と明記するなど危機感を示す。

 中露が警戒するのはイージス・アショアが備える高性能レーダーの存在だ。配備後には常時、広範囲を監視できる。(共同)