Friday, February 01, 2019 8:58 AM

ウイグル族学者に平和賞を 中国、米議員らが推薦

 今年のノーベル平和賞候補に、中国で無期懲役の判決を受けて服役中のウイグル族学者、イリハム・トフティ氏(49)を、超党派の米議員ら13人が推薦した。米政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)などが1日までに伝えた。

 共和党のルビオ上院議員や民主党系無所属のサンダース上院議員らが、ノルウェーのノーベル賞委員会に書簡を送った。ルビオ氏は「中国政府はウイグル族ら100万人以上を政治的再教育のための収容キャンプに閉じ込め、人権を侵害している」と指摘。イリハム氏の推薦は「時宜にかなっている」と述べた。

 中国の新疆ウイグル自治区ウルムチで約200人が死亡した2009年の大規模暴動から、今年7月で10年となる。当局はウイグル族などへの抑圧を強めており、平和賞推薦への反発は必至だ。(共同)