Friday, February 08, 2019 9:22 AM

違法対象の拡大に反対 著作権法改正で漫画家ら

 漫画などの海賊版対策で、政府が違法ダウンロードの対象を著作物全般に広げる著作権法改正を検討していることを巡り、漫画家らでつくる日本マンガ学会や有識者が8日、国会内で集会を開いた。創作活動に悪影響が出る懸念や、インターネット利用者への萎縮効果といった弊害があるとして、違法対象の拡大に反対する姿勢を示した。

 漫画家の赤松健さんは集会で「ネット上の著作物を集めて創作の参考にしている。全ての著作物を違法対象とするのは行き過ぎだ」と批判。

 マンガ学会の竹宮恵子会長は、ファンが好きな漫画を基に作品を描く「2次創作」の活動が萎縮する可能性があるとして「2次創作は漫画に対する愛情。作者と読者が近いところにあるという関係が崩れないようにしてほしい」と訴えた。(共同)