Tuesday, February 12, 2019 9:27 AM

天皇謝罪発言の撤回要求 政府、韓国に抗議伝達

 安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、天皇陛下による謝罪で慰安婦問題が解決するとした韓国国会の文喜相議長の発言に関し、韓国側に抗議するとともに謝罪と撤回を求めたことを明らかにした。河野太郎外相も「到底受け入れられない。極めて無礼な発言だ」と非難した。韓国が聞き入れる見通しはなく、冷え込んだ日韓関係が続くのは確実だ。

 慰安婦問題解決を確認した2015年末の日韓合意に反する言動について、日本政府は今後も韓国で繰り返される可能性が高いとみて動向を注視している。官邸や外務省では「文在寅政権と距離を置かざるを得ない」(官邸筋)との見方が広がっている。

 政府によると、抗議は外務省の金杉憲治アジア大洋州局長が議長発言直後の8日、在日韓国大使館幹部に伝達。9日にも長嶺安政駐韓大使がソウルで韓国外務省の趙顕第1次官に申し入れた。韓国側の反応は明らかにしていない。(共同)