Friday, March 01, 2019 9:34 AM

在宅医療の患者、18万人 最多更新、17年調査

 2017年に在宅医療を利用した患者は1日当たり18万100人と推計され、調査を始めた1996年以降、最多を更新したことが1日、厚生労働省が3年ごとに実施する患者調査で分かった。14年の前回調査と比べて2万3700人増えた。同省の担当者は「背景には、高齢化による需要増加や、住み慣れた地域や家で医療を受けることを推進する国の施策があるのではないか」としている。

 全国の病院や診療所、歯科診療所のうち計1万3594カ所を対象に17年10月の特定の1日について入院や外来の患者数を調べ、全体の数を推計した。入院患者は131万2600人、外来患者は719万1000人で、前回比で入院は6200人、外来は4万7400人減少した。在宅医療の患者は外来に含まれている。

 在宅医療に関しては、医師による定期的な訪問診療を受けた患者(11万6300人)が最も多く、必要に応じて医師が赴く往診を受けた患者(4万4300人)が続いた。利用者の9割を65歳以上が占めていた。(共同)