Friday, March 01, 2019 9:37 AM

中国主席、欧州訪問へ 伊で一帯一路の覚書も

 中国の習近平国家主席が月内にイタリアとフランスの訪問を計画していることが1日分かった。北京の外交筋が明らかにした。米国との貿易摩擦を抱える中、欧州との経済面での連携強化を図る狙い。イタリアでは中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」の覚書を締結する可能性がある。

 米中両国は貿易摩擦を決着させるためフロリダ州での首脳会談の開催を模索しており、米中間の協議が合意に近づけば習氏は欧州と合わせて米国を訪問する方向だ。

 李克強首相も4月にベルギーやクロアチアの訪問を計画。今月5日から10日間程度開かれる全国人民代表大会(全人代)後、中国指導部は今年の外交を本格化させるが、まずは欧州重視の姿勢を示すことになりそうだ。(共同)