Thursday, March 07, 2019 8:58 AM

衣料ブランドのディーゼルUSAが破綻

 ジーンズで有名なデニムとアクセサリーのブランド、ディーゼルUSA(Diesel USA)が5日、デラウェア州の破産裁判所に連邦破産法第11条に基づく再建手続きの適用を申請した。経営破綻の理由として、積み重なる損失や売り上げの急落、高い家賃、サイバー詐欺を挙げている。

 ロイター通信によると、ニューヨークを拠点とするディーゼルUSAはイタリアのディーゼル(Diesel SpA)の米国部門。今回の申請に親会社は含まれていない。

 1995年の設立以来、ディーゼルUSAは国内では唯一のディーゼル製品の販売代理店だった。しかし2018年は年間売上高が前年比53%減の1億400万ドルと6年連続の減収を記録。この3年間は盗難とサイバー詐欺の被害が120万ドルに上ったという。

 裁判所に提出した書類でディーゼルUSAのマーク・サムソン最高再編担当責任者は、店舗を閉鎖する予定はないものの、全米28店のうちのいくつかを撤退させる予定だと説明した。

 eコマースの普及を背景に小売り業者の経営破綻が増えており、先週も靴販売チェーンのペイレス(Payless)が、約2500店を閉鎖すると発表した。