Tuesday, March 26, 2019 10:12 AM

小学校教科書、英語初登場 分量1割増、深い学び促す

 文部科学省は26日、2020年度から小学校で使用される教科書の検定結果を発表した。新学習指導要領に対応した初の検定で、5、6年で教科化される英語は申請の全7点が合格。授業での討論や発表、課題探求を通じて子どもたちに深く考えさせる学びが各教科で取り上げられた。社会では高学年用の全6点で北方領土の記述に加え、竹島(島根県)と尖閣諸島(沖縄県)を「固有の領土」と明記。英語を除く全教科の平均ページ数の合計は現行教科書より10%増え、過去20年の検定で最多となった。

 英語学習の充実に伴い新指導要領では3〜6年の授業時間が週1こま(45分)増えるが、多様な学びへの対応も現場に求められ、指導上の工夫が一層必要になりそうだ。

 今回の18年度検定では申請された11教科164点の305冊が合格した。英語では、「読む、聞く、書く、話す」の4技能を重視し、音声や映像のデータにつながる教科書会社のウェブサイトのURLなどが記載された。単語は5、6年を通じて600語以上とされ、身近な場面を設定し、グループワークでコミュニケーション体験を促す内容も目立った。(共同)