Tuesday, March 26, 2019 10:13 AM

脱ゲーム機への対応加速 アップルも参入、業界波及

 アップルがグーグルに続き、インターネットを経由してスマートフォンやパソコンで遊ぶゲームの配信事業への参入を表明した。専用機を軸足にしてきたソニーや任天堂などは対応の加速を迫られそうだ。IT業界の二大巨頭の参入により、専用機メーカーだけでなく業界全体に影響が波及する可能性がある。

 ソニーは、専用機がなくても遊べる「プレイステーションナウ」を2014年から提供している。世界に9千万台以上が普及する専用機「プレイステーション4」が主力だが、ゲーム子会社の広報担当は「今後、コンテンツを充実させて事業拡大を図る」と、グーグルへの対抗姿勢を強調した。

 家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を売り出す任天堂は「コメントは控える」(広報担当者)としつつも、スイッチなど家庭用ゲーム機の人気は今後も続くと見込み、経営戦略の大きな変更はないとの見解を示した。ただスイッチは発売から2年が過ぎ、人気維持に苦心しているのが実情で、スマホ向けゲームの開発にも力を入れる。(共同)