Wednesday, March 27, 2019 10:41 AM

日本のアフリカ会議に期待 ワクチン普及の非営利組織

 途上国へのワクチン普及に関して世界で最も著名な非営利組織の一つ「Gaviワクチンアライアンス」(ジュネーブ)のセス・バークレー事務局長が27日までに東京都内で共同通信のインタビューに応じた。8月に横浜市で開かれるアフリカ開発会議(TICAD)について「全ての子どもたちが健康に生きられる世界の実現に向け、活発な議論を期待している」と訴えた。

 Gaviは2016〜20年に、さらに約3億人の子どもに予防接種を実施する目標を設定。各国政府などから計90億ドル(約1兆円)超の資金提供を受ける約束を、17年末までに取り付けている。

 ただ、英国の約24億ドル、米国の8億ドルなどに対し、日本の拠出表明は9500万ドルと先進7カ国(G7)で最も少ない。バークレー氏は「健康意識が高い日本の人々には、世界の保健の問題にもっと関心を持ってもらいたい」と述べた。(共同)