Monday, April 01, 2019 10:12 AM

ステルス戦闘機を初投入 米比演習、中国けん制か

 フィリピン軍と米軍の定期合同演習「バリカタン」が1日、始まった。12日までの期間中、フィリピン各地で上陸や災害対処の訓練を実施。米軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Bが初めて投入され、南シナ海上空を飛ぶ。海洋進出を強める中国へのけん制になりそうだ。

 マニラのフィリピン軍司令部での開会式で、ソン・キム駐フィリピン米大使は「演習は両軍の互恵関係を確かなものにしてきた」と意義を強調。フィリピンのルナ国防次官は「両国の良好な安全保障関係は、インド太平洋地域の平和や安定に不可欠だ」と述べた。

 フィリピン軍によると、長崎・佐世保基地に配備中の強襲揚陸艦ワスプに搭載されたF35Bは、ルソン島西部サンバレス州沖から内陸のタルラック州に向けて飛行する。サンバレス州沖の南シナ海には、フィリピンと中国が領有権を争うスカボロー礁(中国名・黄岩島)がある。(共同)